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看護部ブログ
vol.21 ICU 副主任 角野 友香理
特定看護師のやりがい
みなさま、こんにちは!いつもは研修センターをご紹介している私ですが、今日は私の特定看護師としての活動の一部をご紹介します。
私は3年前の2018年4月から当院で特定看護師として活動を開始しています。当時は1人から始まった活動も、多くの方々のご支援・ご協力により、今や8名と増えており、ICU・ER・一般病棟にそれぞれ修了区分の特色を生かし配置されています。修了した区分の相違に関わらず、お互いに連携することで患者様によりタイムリーで継続的な関りができるようになっていると感じています。
そんな中、私の、「特定看護師やっていて良かった!シーン3」をご紹介します。
その1
【Aライン(動脈ライン)がスムーズに入り、迅速なモニタリング・検査ができたとき】
動脈に針を入れるというのは、患者様にとって、痛みを伴い不慣れでとても不安な処置です。最小限の痛みで、時間もかからずに挿入できたときは、「具合が悪い中、頑張って頂きありがとうございます。」と、感謝の気持ちと共に、私もとてもホッとします。
その2
【人工呼吸器の設定を最適にできたとき】【患者様が人工呼吸器から離脱できたとき】
人工呼吸器の設定は細かく、患者様個々に違います。その微調整が適切にでき、患者様が安楽な呼吸になった時は、嬉しさでいっぱいになります。また、人工呼吸器を装着すると、患者様は声を出すことが出来なくなります。患者様としてお会いする最初から声が聞けない方もおり、「どんなお声の持ち主なのだろう?」「どんなお話がお好きかな?」といつも思います。日々、人工呼吸器離脱の取り組みを医師や特定看護師・ICU看護師と共に行う中、人工呼吸器から離脱できたその時はもちろん、お声が初めて聞けた時、更にはお話ができたと時は、この上ない喜びです。
その3
【スピーチカニューレの導入が成功したとき】
言語的コミュニケーションの喪失はQOL低下だけではなく、治療への意欲や家族との関りも希薄にしかねません。気管切開した患者様の発声や嚥下機能を取り戻すために、医師や病棟看護師・ST・MSWと相談します。その調整により、もう声は出せないと他院で言われていた方の発声に成功したことがあり、患者様とそのご家族からの「ありがとう。」の声と笑顔は、一生の宝物です。
番外編
【病棟や外来看護師から呼ばれたとき】
ICUに所属している私は、ICUのスタッフに支えられ研修修了しました。ICUスタッフへの感謝の気持ちは尽きません。また、活動していく中で徐々に知って頂き、「角野さん、相談が…」と他の部署の看護師からPHSを鳴らしてもらうことも増えました。頼られるということは責任が伴い緊張しますが、とても嬉しいことなのだなぁ、活かされているのだなぁ、と日々実感しています。
いかがでしたか?ご紹介したいシーンはまだまだ沢山ありますが、今日はこの辺で。研修センターや特定行為についてのお問い合わせ、随時受け付けております。
文責 ICU看護副主任 角野友香理