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vol.13  ICU 副主任 齋藤 実佳

今日は私が経験した、手術室・ICUという特殊部署の看護についてお話ししたいと思います。

手術室・ICU

どちらを経由した患者さまも私たち看護師のことを覚えていないことがほとんどです。

なぜなら、手術を受ける患者さまは緊張や不安を抱いて入室し、緊張が解けるかどうかのうちに麻酔で眠ってしまいます。また、ICUへ入床する患者さまは、状態が不安定であり一生懸命身体と戦っている最中ですので看護師の顔などは覚えている余裕はないからです。

このような現場で働く手術室・ICUの看護師は、短時間であっても患者さまの人生の重要な局面に関わることになるため、患者さまのために何ができるかを考え、最善を尽くします。

手術室ではどんな長い手術も患者さまが起きている時間は30分もありません。

ただその短い時間に、患者さまの不安をいかに緩和できるかを考え、声のかけ方・室内の温度などを考えます。手術が終了した時に、手術の傷以外に痛いと思う場所がないように安全と安楽を追求します。

ICUに患者さまがいる時間も入院期間のほんの一部です。身体が一番辛い時期ですので、ICUの看護師は動けない・喋れない患者さまの気持ちを先読みした看護を行います。痛い・苦しいという思いを増強させないよう身体の隅々まで観察を欠かしません。

昔、病棟看護師をしていた頃は、患者さまから「ありがとう」と言われることにやりがいを感じていました。

しかし、このような特殊部署での経験を通し感謝の言葉をいただくことだけではなく、リハビリを頑張っている患者さまとすれ違った時や、ローソンで買い物をしている患者さまに出会った時、無事退院していかれたことがわかった時、患者さまの重要な局面の一部に携われたことにとてもやりがいを感じるようになりました。

このような看護は、縁の下の力持ちと言えるのではないかと思います。私たちの看護が皆様の心に届きますよう、これからも努力していきます。

 

文責:ICU 副主任 齋藤 実佳